高下駄のおじいさん

電車に乗り込んできたおじいさんが
わたしのとなりに
どっかと座る。

バサバサと新聞を広げ
鉛筆で何かを書き込み
バッグを開けたり閉じたり
せわしない。
おじいさんがごそごそするたびに
私の腕に何度もあたるのが
気になるんだけど

競馬新聞を持ってるから
元町駅で降りるだろうし
まっ、いいか。

案の定、
次は元町駅 となると
さっさと席を立ち
ドアの前に割り込むように陣取った。

となると、
おじいさんのこの後の行動は…!

予想通り、
ドアが開くやいなや
真っ先に電車を降りて
階段に向かう。

なんとっ!
高下駄で!!!

座ってる間の落ち着かない様子。
一刻も早くと、とび出していく姿。

それは
彼の生まれ持った素質からの行動なのか?
何か、切羽詰まったっ状況がそうさせるのか?
昨日の夜、または今朝、
腹立たしいことでもあったのか?

しかし、
高下駄で歩くって
かなりの身体能力!

いったい、彼は、
何者?

そして、
彼から私が受け取るメッセージは
なに?

隣にいるのは不快だったけど
興味津々。

いろいろ想像してたら
わたしも目的地に到着です。

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